PS5のセーブデータをUSB保存できるのか？疑問を解決

こんにちは、バフマガ運営者のピコたんです。

PS5を手に入れて、PS5のセーブデータをUSBに保存したいと考えて検索したものの、PS4の時とやり方が違っていて混乱していませんか？

「PS5のセーブデータがUSBにできないって本当？」「PS4のデータはどうなるの？」「バックアップの正しいやり方が知りたい」あるいは「拡張ストレージとの違いがよくわからない」…こんな疑問でいっぱいかもしれません。

私自身、PS4からPS5に移行した時、このセーブデータ管理の仕様変更にはかなり戸惑いました。

「あれ？USBにコピーする項目がない…」と設定メニューを何度も探してしまいましたね。

この記事では、そんなPS5のセーブデータとUSBに関するあらゆる疑問や、PS5でUSBドライブをどう活用するのか、PS4時代との決定的な違いを、分かりやすく整理していきます。

トラブルシューティングで「認識しない」といった問題にもしっかり触れていきますね。

記事のポイント

PS5とPS4のセーブデータ管理の決定的な違い
PS+を使ったPS5セーブデータのバックアップ手順
PS4セーブデータをUSBにコピーする具体的なやり方
USB拡張ストレージとバックアップ用USBの正しい使い分け

PS5のセーブデータをUSBへ移す方法はあるのか？

PS5セーブデータはUSBに移せない？
PS+クラウドでのバックアップ方法
PS4セーブデータはUSBコピー可能
PS4データのUSBコピーやり方
PS4データをUSBから復元する手順

PS5セーブデータはUSBに移せない？

いきなり残念なお知らせかもしれませんが、PS5専用ゲームのセーブデータは、PS4のように個別のゲームデータを選んでUSBメモリにコピーすることはできません。

これはバグや設定ミスではなく、PS5の「仕様」として意図的にその機能が削除されています。

実際にPS5の「設定」メニューを見ても、PS4の時のように「USBドライブへコピーする」という項目が存在しないんですね。

この仕様変更には、いくつかの理由が考えられています。

チート行為の防止：
PS4時代はUSBメモリを介してセーブデータをPCに取り込み、改造（チート行為）が行われることがありました。PS5ではこれをシステムレベルで防ぐ狙いがあると考えられます。
システムの整合性保護：
PS5の超高速SSDとセーブデータの管理システムは密接に連携しています。USB経由で不正なデータが持ち込まれると、システムの安定性に影響が出る可能性があるため、それを防いでいるのかもしれません。
PS+への誘導（ビジネス戦略）：
そして、これが最も大きな理由かなと私自身は思っていますが、セーブデータというユーザーにとって非常に重要なデータを、有料サービスである「PlayStation Plus（PS+）」のクラウドストレージ機能に直結させ、その加入価値を高める狙いがあると考えられます。

この仕様については、PlayStationの公式サポートページにも明記されています。（出典：PS5にゲームとセーブデータを移行する方法 – PlayStation）

PS5セーブデータの個別バックアップ：

唯一の公式な方法は、PS+の「クラウドストレージ」を利用することです。

つまり、PS5のセーブデータを個別に守りたい場合、PS+への加入が実質必須となっているのが現状ですね。

万が一の本体故障やデータ破損に備えたいゲーマーにとって、PS+は「保険」のような役割も担っているわけです。

PS+クラウドでのバックアップ方法

では、その唯一の方法であるPS+を使ったバックアップ手順を見ていきましょう。

当然ですが、PS+（いずれかのプラン）に加入していることが前提になります。

主に「自動同期（自動アップロード）」と「手動アップロード/ダウンロード」の2つの方法があり、それぞれに特徴があります。

自動同期（自動アップロード）の設定

これが一番手軽で、基本的に「設定しておけばOK」という安心な方法ですね。

PS5のホーム画面から［設定］（歯車マーク）＞［セーブデータとゲーム／アプリ設定］へ進みます。
［セーブデータ（PS5）］＞［セーブデータを同期］を選択。
［セーブデータの自動同期］を有効にします。

これを設定しておけば、ゲームを終了した時やPS5がレストモードになった時に、自動で最新のセーブデータをクラウドにアップロードしてくれるようになります。

バックアップを意識しなくても、常に最新のデータがクラウドにある状態になるので非常に便利です。

自動同期の注意点
非常に便利な自動同期ですが、一つだけ注意点が。

例えば「ゲームで取り返しのつかない選択ミスをした！」という時に、ミスした状態のセーブデータが自動で上書きされてしまう可能性があります。

その場合は、後述の手動ダウンロードや、自動同期の一時停止などを検討する必要があります。

手動でのアップロード/ダウンロード

特定のタイミングで自分でバックアップしたり、データを戻したりしたい場合は手動で行います。

［設定］＞［セーブデータとゲーム／アプリ設定］＞［セーブデータ（PS5）］へ進みます。
データをバックアップ（アップロード）する場合：
［本体ストレージ］を選び、［クラウドストレージにアップロードする］を選択します。対象のゲームを選んでアップロードします。
データを復元（ダウンロード）する場合：
［クラウドストレージ］を選び、［本体ストレージにダウンロード］を選択します。クラウドにあるデータを本体に書き戻します。

手動バックアップの活用シーン
手動操作は、「高難易度のボスに挑む直前」や「ストーリーの重要な分岐点の前」など、「ここぞ！」という場面で現在の進行状況を意図的に保存しておきたい時に役立ちます。

もし失敗しても、手動でアップロードした時点のデータをダウンロードすれば、そこからやり直せますね。

PS+のクラウドストレージは、万が一PS5本体が壊れてしまっても、新しいPS5本体で同じPSNアカウントにサインインすれば、セーブデータをダウンロードして続きから遊べるという、非常に強力な保険になります。

PS4セーブデータはUSBコピー可能

「じゃあ、PS5でUSBメモリは全く使えないの？」と思うかもしれませんが、ここが一番ややこしいポイントです。

実は、PS5本体でプレイしている「PS4」のゲームのセーブデータに関しては、従来通りUSBメモリへのコピー（バックアップ）および復元が可能なんです。

これは、PS5がPS4のゲームを動かす「後方互換機能」の一環として、PS4時代のセーブデータ管理の仕組みも（部分的に）引き継いでいるためだと考えられます。

結果として、PS5の設定メニュー内に、「セーブデータ（PS5）」（USBコピー不可）と「セーブデータ（PS4）」（USBコピー可）という、2つの異なるルールが共存している状態なんですね。

これがユーザーの混乱を招く最大の原因かなと、私は思っています。

「PS4のできるのになんでPS5のはできないんだ！」ってなりますよね。

この仕様の違いをしっかり認識することが、PS5のデータ管理を理解する第一歩です。

PS4データのUSBコピーやり方

それでは、PS5本体を使って、PS4ゲームのセーブデータをUSBメモリにコピー（バックアップ）する手順を具体的に解説します。

準備するもの：

USBドライブ（USBメモリや外付けHDD/SSD）
PCなどで、「exFAT」または「FAT32」形式でフォーマットしておく必要があります。（フォーマットについては後ほど詳しく解説しますね）
容量は、コピーしたいセーブデータの合計サイズより大きければ大丈夫です。セーブデータだけなら数GBのUSBメモリでも十分なことが多いですね。

コピー手順：

準備したUSBドライブをPS5本体のUSBポートに接続します。（認識しやすい背面のポートがおすすめです）
PS5ホーム画面から［設定］＞［セーブデータとゲーム／アプリ設定］へ進みます。
［セーブデータ（PS4）］を選びます。（PS5とお間違えなく！）
［本体ストレージ］＞［USBドライブにコピー］を選択します。
本体ストレージに保存されているPS4セーブデータの一覧が表示されます。
コピーしたいゲームを選び、対象のセーブデータにチェックを入れて［コピー］を実行します。

これで、USBドライブ内に「PS4」というフォルダが自動的に作られ、その中にセーブデータがバックアップされます。

PS4データをUSBから復元する手順

逆に、USBドライブにバックアップしたPS4セーブデータを、PS5本体に戻す（復元する）手順です。

PS4本体からUSBメモリにコピーしてきたデータを、新しいPS5に移行する（お引越し）際にもこの手順を使います。

セーブデータが入ったUSBドライブをPS5に接続します。
［設定］＞［セーブデータとゲーム／アプリ設定］へ進みます。
［セーブデータ（PS4）］を選択。
［USBドライブ］＞［本体ストレージにコピー］を選択します。
USBドライブ内に保存されているセーブデータが表示されます。
本体に戻したいデータを選んで［コピー］を実行します。

【最重要】上書きの確認
もし本体ストレージに同じゲームのセーブデータが既に存在する場合、「コピーすると本体ストレージのセーブデータが上書きされます」という警告が表示されます。

USB側のデータ（例えば、昨日バックアップした古いデータ）で、本体のデータ（今日プレイした最新のデータ）を上書きしてしまわないよう、必ずデータの更新日時を確認してから実行してください。

ここで「はい」を押してしまうと、最新のデータが消えて古いデータに戻ってしまい、取り返しがつきません。

PS5のセーブデータとUSBに関する機能と注意点

本体丸ごとバックアップと復元のやり方
USB拡張ストレージとの決定的な違い
拡張ストレージはセーブデータ非対応
USBドライブのフォーマット形式
PS5がUSBを認識しない時の対処法
まとめ：PS5のセーブデータとUSBの正しい理解

本体丸ごとバックアップと復元のやり方

PS5には、個別のセーブデータを選ぶのではなく、PS5本体のストレージ全体を丸ごとUSBドライブに保存する「バックアップと復元」という機能があります。

これは、万が一のハードウェア故障や、本体の買い替え（例えば新しいPS5 Slimモデルへの移行など）に備えた、強力な「お引越し」または「災害復旧」のための機能です。

バックアップに含まれるデータ：

ゲームとアプリ（本体内蔵SSDにあるもの）
セーブデータ（PS5およびPS4）
本体設定（アカウント情報など）
スクリーンショットとビデオクリップ

バックアップに含まれないデータ：

M.2 SSD（増設SSD）にインストールしたゲームやアプリ
USB拡張ストレージ（後述）にインストールしたゲームやアプリ
トロフィーデータ（これはPSNアカウントに紐づいて自動でサーバー同期されます）

バックアップ手順：

exFATまたはFAT32でフォーマットし、本体ストレージの使用済み容量よりも大きい空き容量があるUSBドライブ（大容量の外付けHDDやSSD）を準備します。
USBドライブをPS5背面のSuperSpeed USBポートに接続します。
［設定］＞［システム］＞［システムソフトウェア］へ進みます。
［バックアップと復元］＞［PS5をバックアップ］を選択します。
バックアップするデータのタイプ（ゲーム、セーブデータ、設定など）を選択し、［次へ］を選びます。
総サイズと推定時間を確認後、［バックアップ］を開始します。データ量によっては数時間かかることもあります。

【復元時の最重要注意点】
この機能の最大の注意点は、「復元」が非常に強力で破壊的な操作であるという点です。

「復元」を実行すると、復元先のPS5本体にあるデータはすべて消去（上書き）され、バックアップ時点の状態に完全にロールバックされます。

「AというゲームのセーブデータだけをUSBから取り出す」といった、柔軟な使い方は一切できません。

この点を誤解していると、最新のセーブデータを失う可能性があるので、本当に最後の手段（本体の移行や初期化からの復旧）として使う機能だと理解しておきましょう。

USB拡張ストレージとの決定的な違い

PS5のセーブデータとUSBについて検索する人が最も混同しやすいのが、この「USB拡張ストレージ」機能だと思います。

「PS5の本体容量が足りない（例：825GBや1TB）から、セーブデータをUSBに移そう」と考えるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

まず、容量を圧迫している原因は、セーブデータではなく、ゲーム本体のインストールデータのほうですね。この2つの容量の差は歴然です。

データタイプ	一般的な容量	役割
セーブデータ	数MB ～数百MB	ゲームの進行状況（レベル、所持品など）
ゲーム本体	数十GB ～数百GB	ゲームを動かすためのプログラムやグラフィックデータ

見ての通り、容量を圧迫しているのは圧倒的に「ゲーム本体」です。

その「ゲーム本体」を保存・保管するための「倉庫」として使う機能が「USB拡張ストレージ」です。

目的の違いを整理

PS4セーブデータ/本体バックアップ：
セーブデータや設定を「バックアップ（コピー）」するのが目的。
（フォーマット：exFAT / FAT32）
USB拡張ストレージ：
ゲーム本体（インストールデータ）を「保管（移動）」し、本体SSDの容量不足を補うのが目的。
（フォーマット：PS5専用フォーマット）

USB拡張ストレージとして使うには、PS5本体の機能で「USB拡張ストレージとしてフォーマット」を実行する必要があります。

一度この専用フォーマットを行うと、PCでは認識できなくなり、セーブデータのバックアップ用途にも使えなくなります。

PS5の容量不足対策については、M.2 SSDの増設という選択肢もありますが、USB拡張ストレージはより手軽な「倉庫」として役立ちます。

拡張ストレージはセーブデータ非対応

ここが最大のポイントであり、最大の落とし穴です。

PS5ゲームやPS4ゲームを「USB拡張ストレージ」に移動（インストール）したとしても、それに関連する「セーブデータ」は、常にPS5本体の内部ストレージに保存され続けます。

「ゲーム本体をUSBに移したから、セーブデータもUSBにあるはずだ」と誤解してしまうと、大変なことになります。

セーブデータは本体に残る！

万が一PS5本体が故障した場合、USB拡張ストレージにゲーム本体が残っていても、本体SSD内にあるセーブデータ（PS+でクラウド同期していない場合）はすべて失われてしまいます。

USB拡張ストレージは、セーブデータのバックアップとは一切関係がない（むしろセーブデータは本体に残る）ということを、強く認識しておく必要がありますね。

容量不足対策でUSB拡張ストレージを使う場合でも、セーブデータを守るためには、別途PS+への加入が最強の組み合わせだと言えます。

USB拡張ストレージの補足（PS5ゲームとPS4ゲーム）

ちなみに、USB拡張ストレージの機能は、PS5ゲームとPS4ゲームで少し異なります。

PS5ゲーム：
USB拡張ストレージに「保管（移動）」は可能。ただし、そこから直接起動（プレイ）はできません。遊ぶ時は本体SSDに書き戻す（コピーし直す）必要があります。あくまで「倉庫」です。
PS4ゲーム：
USB拡張ストレージに「保管（移動）」し、さらにそこから「直接起動（プレイ）」も可能です。

PS4ゲームを多用する人は、PS4ゲームをすべてUSB拡張ストレージに入れておけば、本体SSDをPS5ゲーム専用に空けられるのでおすすめですね。

USBドライブのフォーマット形式

ここまで解説してきた通り、PS5ではUSBドライブの用途が複数存在し、それぞれに適した「フォーマット形式（ファイルシステム）」を選ぶ必要があります。

ここで失敗すると、PS5がUSBを認識してくれません。

PC（WindowsやMac）で事前にフォーマットする場合、どの形式を選べばよいかまとめますね。

用途	必要なフォーマット形式	どこでフォーマットするか
1. PS4セーブデータのコピー	exFAT または FAT32	PC (Windows / Mac)
2. 本体丸ごとバックアップ・復元	exFAT または FAT32	PC (Windows / Mac)
3. USB拡張ストレージ (ゲーム本体の保管)	PS5専用フォーマット	PS5本体（設定 > ストレージから）